ベトナム 製品・品目別のニーズ 白物(生活)家電編

ベトナム 製品・品目別のニーズ 白物(生活)家電編

 

ベトナムでは近年の目覚ましい経済発展により、消費購買意欲が向上し個人消費のGDPにしめる割合も年々増加しています。(ベトナム小売業がさらなる経済成長の鍵となるの記事を参考に。)

当然外国資本の各メーカーもベトナムへ進出し、しのぎを削っていて、白物家電市場では韓国のサムスンとLGがシェア多数であり、日本勢(Panasonic・SHARP・TOSHIBA・SONY)は苦戦しています。

そんなベトナム白物家電市場の品目別の所得層ごとのニーズと新しいアプローチをまとめてみました。

 


洗濯機


まずベトナムという国は今でも大所帯(1世帯あたりの人数)が多く、洗濯機に求められる基本的な性能としては大容量で纏め洗い可能な製品で、低〜中間所得層でも購入している世帯は多いです。富裕層も洗濯機に関しては価格よりも、容量と性能を重視しているようです。

ただし、農村部での購入率はまだそれほどでもなく、また購入していても頻繁には使用しない世帯も多いです。(理由は別記事にて詳細書きます)

それなりに高価な製品に関しては、長く使えるという前提で購入するので、現地アフターフォローの有無も重要です。(以前はベトナムではアフターフォローを求める感覚はあまりなかったが、現在ではかなり重要な購買ファクターの一つとなっています)

特に韓国のサムスン・LGはベトナムに大型生産拠点を展開し、関連サプライヤー企業との平行進出で強力なサプライチェーンを構築し、コスト圧縮により、低価格で高品質な製品をベトナム市場に送り出す事に成功しています。

昨今ではベトナムで生産されたサムスン・LGの洗濯機などの白物家電はベトナムからアメリカなど世界各国へ展開されており、ベトナムは韓国メーカーにとって、中国・タイに変わる主要生産拠点になりつつあります。

 


冷蔵庫


ベトナムは気候が高温多雨なので冷蔵庫は欠かせない家電です。やはり大型の冷蔵庫に需要が多く、冷凍庫が大きいものが特に好まれます。(精肉などをまとめ買いする事が多いので)

冷蔵庫に関しては農村部でもほとんどが購入しているので、ベトナム全体の買い替えも含めた総需要はかなり高いですね。

低〜中間所得層ほど大所帯の傾向が強いので、大型かつ低価格で要求品質を満たす製品にニーズがあります。富裕層にはサムスンやLGの高価格ラインの製品や、品質や細かい訴求機能に強みを持つ日本メーカー品に需要があるようです。

近年ハノイやホーチミンなどの大都市圏では核家族化が進み、外食ですませる家庭も多いので、大都市圏では中〜小型の製品ラインを、地方都市などでは大型かつ低価格な製品ラインでアプローチするのが良いと考えられます。


掃除機


ベトナムの家の造りは1階玄関に扉をもうけない(有っても開けっ放し)事が多く、また暑さ対策のため風通しを良くするため、外からほこりなどが入りやすくなっています。

ですので、家の掃除というのがなかなか重労働なのです。よって掃除機はかなりの需要がある家電であり、サムスン・LG・パナソニックあたりに人気があります。

ただし、生活に必須というレベルの家電にはいたっていないので、高価な製品ライン(ダイソンなど)は完全に富裕層向けです。

低価格で要求品質を満たすレベルのものなら、需要は十分あると考えられます。


電子レンジ


ベトナムでの電子レンジ需要はそれほど高くはありません。大都市圏の中間所得層レベルなら購買意欲もあるでしょうが、低所得層並びに、地方都市や農村部では生活に必須の家電ではありません。

料理に関して『時短』の必要性がベトナムではそこまでなく、また温め直して食べるのも、もう一度火にかければそれですむといった考えのようです。

SHARPのヘルシオのような高機能製品ラインも現状では富裕層限定商品ですね。

 


エアコン


ベトナムは年間を通して高温なので、エアコンの需要はかなり高いです。低所得層にもかなりエアコンは普及しており、エアコン市場に関してはPanasonicも韓国勢に引けを取っていません。

ベトナムというかアジア市場全般に言える事なのですが、エアコンに余計な機能は求めません。低価格で要求品質(良く冷える・壊れにくい・操作が解りやすいなど)を満たしていればベストなのです。

富裕層向けに細かい訴求機能が多彩の高価格ラインをプッシュしても良いとは思いますが、アジア市場では低価格・高品質路線がベストだと考えます。

ベトナムでは良くエアコンが故障したなどの話を耳にします。その都度修理を地元の電気屋さんに頼むみたいですが、その修理もかなり頼りないみたいで、根本的な故障原因を探って修理などできていないのでしょう。

そういった面でも壊れにくい日本メーカーの高品質はエアコン市場では強みですね。

 


まとめ


ベトナム白物家電市場は所得層や消費者の居住地域によっても様々なニーズの違いがあります。そのあたりを上手く汲み取ってアプローチできたメーカーが生き残っていくのでしょうね。

 

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