ベトナム国内の食品への関心は非常に高く、特に健康志向の高まりによって食品の安全性・健康への影響が食品を選択する際の重要なファクターとなっています。

高い成長率を維持する経済成長の恩恵で、中間所得層以上の所得が向上していくにしたがって、食に対する消費意欲も向上し安全な食品・健康食品は今やベトナム食品産業のキーファクターとなりました。

そんなベトナムの食品に対するニーズを掘り下げ、食品産業に対するベストアプローチを考察しました。

 


畜産食品


ベトナムでは豚肉の消費量が食肉全体の70%以上を占めており、日本と比べると(日本の豚肉消費は40%ほど)豚肉をメインに消費されている事が解ります。

ベトナムでは豚肉に限らず、鶏・牛肉等もほとんどベトナム国内への輸入は行っておらず、ベトナム国内生産品がほとんどです。

日本のように食肉のブランド化はそれほど進んでおらず、一部の大手小売業者で外国産のイベリコ豚等を輸入して販売されてはいますが、価格的にも一部の富裕層のみの需要にとどまっています。

ですが、ベトナム国内で中間〜高所得層のますますの増加が見込まれ、ブランド食肉のニーズが高まる事が予想されるので、日本の食肉ブランド化のノウハウや徹底した品質管理の技術をパッケージでベトナムに展開すれば、ブランド食肉のシェアを勝ち取れる可能性はあるでしょう。

ベトナム政府も外国種の導入や在来種との交配を押し進める政策をとっており、質の良い現地畜産業者とパートナーシップを組めれば、参入障壁を低くする事も可能なので良質な現地企業の選別が鍵となりそうです。

 


農産食品


ベトナム農業に関してはベトナムの経済・産業分野の特徴の記事でも触れましたが、全人口の70%以上が農業に従事しており、まさにベトナムという国に根ざした産業であると言えます。

そんなベトナムの主食は米であり、米の1日あたり消費量は世界4位で(日本は50位)故に農地の50%近くで稲作が行われています。

その他生鮮野菜やサトウキビ・トウモロコシも生産されており、工芸作物(コーヒー・コショウ等)も盛んです。意外に知られていませんがベトナムは農業大国でもあるのです。(農業技術の質は別にして)

外国資本の農業ではダラットでの台湾・韓国・中国の農業展開が有名で、高原地帯であるダラットでは主に耐冷性品種が生産され、キャベツ・レタス・ニンジンなどが主に生産されています。

北部紅河デルタにおいては伝統農法による米の生産に加え、近年では魚・エビなどの養殖池として農地を展開する農家も増えています。

南部メコンデルタも同様に古くからの米の産地であったが、特にエビ養殖業を営む農家が増えています。

そんな中で、鮮度や品質維持が重要な生鮮野菜の需要が高まっており、オーガニックオンラインのような無農薬野菜をオンラインで購入できるサイトなども人気を集めています。

現状では無農薬野菜の生産はダラットがメインなのですが、広大な農地と良質な土壌がある紅河デルタあたりに日本の農業技術を展開させ、無農薬野菜や付加価値の高い野菜を生産し、輸送コストの優位性を利用したコストダウンによる価格帯で、まずはハノイ市で展開すれば、ビジネスとしての機会も得られるのではと考えます。

 


水産食品


ベトナムでは近年、水産業の中でも養殖業が飛躍的に生産量を伸ばしおり、中でもパンガシウス(ナマズ目の白身魚、くせがなくフライにするとおいしい)とエビの養殖が盛んです。

ベトナム産養殖エビはスーパーなどでも良く目にすると思います。主にメコンデルタ地域で養殖され日本を始め、世界へと輸出され、今やベトナム主要輸出品目の一つとなっています。

パンガシウスもイオンが積極的に輸入に力を入れるなど、日本でもより口にする機会が多くなってくるでしょう。

ベトナム国内でも魚やエビなど水産食品への需要は高く、私のベトナムの友人達もそろってエビ好きです。

ベトナムでの水産食品へのニーズを活かしてビジネスを展開するというよりは、欧米やアジアでかなり需要が高いベトナム養殖エビの『買い負け』を防ぎ、新たな買い付け先国の開拓も同時に行うべきでしょう。

 


健康食品


ベトナムの健康志向は年々高まっており、近年増加した中間〜高所得層の世帯が子育て世代となり、ますます食の安全への関心と健康志向は高まっていくことでしょう。

ベトナムでは食の安全に対する関心が高まっているの記事。

そんなベトナムでは日本への技能実習生や留学生が増えている事に関連して、日本の健康食品への関心が非常に高いです。

ベトナムの日本食品に対するイメージは高品質であり、安全であるといったイメージを持っています。私の友人の実習生や留学生達も良く私に健康食品の事について尋ねてきますし、帰国する子達はたいがい何かしらの健康食品を持って帰りますね。

ベトナムでは健康食品は、医薬品ほどの規制はなくそれほど輸出入に対して猥雑な手続きは必要ありません。ドラッグストアのような業態も増えてきており、健康食品の市場規模は拡大していくでしょう。

日本の健康食品を、その機能・効能ごとに細かいジャンルを網羅して、各消費者のニーズに的確に訴求していけば、かなりのビジネスチャンスが生み出せるのではと考えます。

 


まとめ


消費購買意欲が旺盛なベトナムで、食品市場規模はさらに拡大していくでしょう。的確にニーズをとらえてビジネスを展開したいものですね。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でホアルー ベトナムをフォローしよう!

Similar Posts
Latest Posts from Vietnamアンカー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です